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Sawako NAMIKI:
青山学院大学体育会サッカー部マネージャー、
青山学院大学体育会全般のトレーナー を経て
卒業後、渡米。
現在Colby Sawyer College(NH)に留学中。
アスレチックトレーナーの勉強に励む。
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並木さんから届いた日記です。

この大学に来て、今年で3年目になりました。
今年の3月に、正式にAthletic Trainer学部に入ることができ、
これからの2年は学内のチームでの活動とインターンシップを中心にやることになります。
わたしが、最初に担当する学内のチームはWomen’s Tennisです。



11月29日

サンクスブレークでボストンに滞在3日目。
昨日は、Thanks Giving day の当日で、
町の中はひっそりとしており、
チャイナタウンしかやっていなかった。
今日はNBAの試合を観に行った。
Colbyを卒業して、
Boston Celticsでアスレティックトレーナーを
やっている友人あつや(同じ歳だけど先輩?)に
チケットを取ってもらった。
最上階の、Prep Spot (記者席)の真横で
特上席だった。
NBAの試合は初めてで、観客の多さも雰囲気も
全てが目新しかった。
あつやは、ウォーミングアップと、
breakの時しか出て来なかったが
ストレッチをしたり、水やタオルを
渡したりして働いていた。
トレーナーかどうかは分からないが、
他に5人くらいスタッフがいて、
床のモップがけ(?)をしたり、
タオルをたたんだりしていた。
その中に、ひとりだけ女性がいた。
まだ高校生くらいだと思う。
わたしは試合よりも、ベンチ裏が気になっていた。
試合は3セット目でも勝負がつかずに
4セット目まで入り、接戦だった。
最後は2点差でセルティックスが負けたが、
目新しいことが多く、貴重な体験だったと思う。

NBAで働きたい、などと思ったことは
今まで一度もなかったが、
これも選択肢の中に入れて考えてもいいかな、
と思いはじめた。


11月18日

男子バスケの練習試合に立ち合った。
OBと現役の試合。
卒業して、プロでやってる選手も4人来て、
OBチームは豪華だった。
そしてアメリカ人のいいところだな、と思ったのが
こういう練習試合でも、お互いに気を抜かないで
真剣勝負をするところ。
プロ選手を4人も抱えたチームが、
現役大学生チームに”マジ”になって、挑んだりしたら、
日本では批判が起こるかもしれない。
でも、強いチームが自分たちをなめるのではなく、
本気で戦ってくれるから、
現役チームも負けないようにがんばるのだろう。
青学サッカー部時代も、
いろいろなプロチームと練習試合をした。
本気でやってくれるチームはほとんどなかった気がする。
なんで大学生チームと試合をしなきゃいけないんだ…、
と言う雰囲気が伝わって来ていた。
プロは、大学チームが得点して、やっと本気になる。
逆に、青学サッカー部が格下のチームに弱いのは、
下のレベルのチームを相手にする時と
上のチームを相手にする時の真剣さが違うからだと思う。
チームのレベルに関係なく、
真剣に勝負しようと戦うチームを冷ややかな目で見る風潮は、
あまり気持ちのいいものではない。
だから、今日のプロを含んだOBチーム対現役の試合は、
見ていて興奮するような、本当におもしろい試合だった。

トレーナーとして試合に立ち合っていても、
試合を見る時は、一瞬でもファンの目でそのスポーツを見てしまう。
何かに疑問を感じたり、感動したり興奮したり…という当然のことを
トレーナーの仕事で手一杯だからと言って忘れないようにしていきたい。

11月15日

Student Athletic Trainer Award をもらった。
秋に活動していた全チームの選手と、
学生トレーナーの評価、資格を持ったトレーナー4人の
推薦で決まったらしい。
選手が自分のチームの学生トレーナーを推薦することが
ふつうだと聞いていたので、
テニス部は選手が8人だから不利だな。。。と思っていた(笑)。
充分過ぎるほどの評価だと思う。

11月10日

女子バスケの練習とSwimming teamの試合に行ってきた。
バスケも迫力があっておもしろかったが、
水泳の競技会は初めて見たので、
いろいろなことが新鮮だった。
水の中で事故が起きた時は、私たちトレーナーではなく
Life Guardがまず助ける、と言う。
水の外にだしてからの処置は、トレーナーが担当する。
そもそも、この大学にLife Guardの
養成コースがあることさえ知らなかった。
Swimming Teamはあまり学生トレーナーに人気がないらしく、
みんな「自分は泳げないから」と言うらしい。
わたしもそう言って断ろうしたのだが。。。
水には一切入らなくていい、となると
この言い訳が通用しなくなる。

あと、泳ぐスピードにびっくりした。
とんでもなく早い。
こんなに早く泳ぐ人間の集団を見たのは
初めてだった。
今学期の残りは、女子バスケと、
このSwimming Teamを見て行くことになりそうだ。

11月8日

テニス部の打ち上げに行った。
シーズンの間、遠征やAwayゲームの時に使っていた
バンに乗って、Lebanonのイタリアンレストランまで行った。
久しぶりに、みんなのバカ笑いを聞きながら、
2ヶ月前、初めて遠征に行った時も
Lebanonの町を通ったことを思い出していた。
あの頃の写真は、わたしもまだチームになじめていないせいか
笑っていなかったり、笑っていてもひきつっていたりするものが多い。
チームに溶け込めるようになってから撮った写真は、
私も自然に写っている気がする。。。

レストランに着いてテーブルに案内されたら、
テーブルの上に、選手7人分と私の分の
マグカップが置かれていた。
コーチからのカード、チームで撮った写真、
遠征の時のホテルでの写真、
最後の試合後の写真などが入っていた。
コーチと男子テニス部からのプレゼントだった。
料理が出て来るのを待っている間、
No.1でキャプテンのKimmyからも、
全員に写真のコピーと手紙が渡された。
逆にもうひとりのキャプテンKateからKimmyに、
アルバムをあげた。
唯一の4年生Kimのために、
ほかのメンバーで手紙や写真を集めて作ったものだ。
Kimmyは感激して泣いていた。

帰りのバンの中、いいチームだったとつくづく考えていた。
1年目で何も分からなかった私を、
チーム全員で支えてくれたと思う。
Colbyの中に、初めて居場所をみつけられた。
来年のチームやインターンサイトのことも気になるが、
今は、1年目のこのチームにただ感謝していたい。

11月5日

先週テニス部のシーズンが終わって、
気力が抜けて、だらだらした週末を過ごしてしまった。
今日は、トレーニングルームで、
テニス部をいっしょに見てくれていた上のトレーナーの人と
シーズンを振り返るミーティングをした。
初めて私の評価が公に下される。
成績はつかないが、この評価によって
来年のColbyでの担当チームやインターンサイトが決まるらしい。
2ヶ月分の怪我や傷害の報告書を見ながら、
3時間もの間、いろいろな話しをした。
上の人たちからは、1年目にひとりでやったにしてはよくやった、
という評価をもらえた。
私は、反省点として怪我の判断(診断?)がまだ上手にできなかったことをあげた。
来年の希望のサイトはどこかと聞かれて、
Men's soccerかバスケと答えた。
来週に女子サッカー、男子サッカー、バレー部のシーズンが終わったら
学生トレーナー同士や選手からも評価をもらうことになっている。
シーズンが終わってしまって、今になって
もっとこうしておけばよかった…などと考えることが多い。
今年の評価で来年のチームやインターンが決まるなどという話しは、
つい最近聞いたばかりで、少し不安だった。

         Copyright © 2002 Takehiko Nakamura.
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