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Sawako NAMIKI:
青山学院大学体育会サッカー部マネージャー、
青山学院大学体育会全般のトレーナー を経て
卒業後、渡米。
現在Colby Sawyer College(NH)に留学中。
アスレチックトレーナーの勉強に励む。
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並木さんから届いた日記です。

この大学に来て、今年で3年目になりました。
今年の3月に、正式にAthletic Trainer学部に入ることができ、
これからの2年は学内のチームでの活動とインターンシップを中心にやることになります。
わたしが、最初に担当する学内のチームはWomen’s Tennisです。
8月の27日から、授業が始まる9月9日まで、大学内で約2週間のキャンプが行われます。

8月26日

ボストンから高速バスで、大学近くのバス停まで行った。
International studentのアドバイザーが迎えに来てくれていた。
今年は、留学生の新入生はいないそうだ。
楽しみにしていたので少し残念。。。
学校の周りには、新しいお店もできて、田舎なりに少し充実してきた。
大学内も、噴水や車の道ができていた。
部屋のカギをもらって、荷物を物置から出して整理した。
明日からAthletics' pre-season Campが始まるが、時間的な予定が全く分からず、
8時半にATR(Athletic Training Room)に集合としか聞いてない。
どんな1日になるか分からないから、できるだけ今日中に部屋を片づけようと思って
時差ぼけで眠い中、夜中の2時までがんばった。2時15分にダウン。

8月27日 (Physical Exam)

朝、ごちゃごちゃの荷物の中から青いトレーナーのシャツを引っ張り出して8時半にトレセンへ。
ATRの中では、資格を持ったトレーナー2人が机を動かしたり、いろいろ準備をしていた。
10ヶ所くらいのstationがあって、選手たちが順番に回るようになっている。
わたしは体重、身長、視力、体脂肪、血圧をはかる係になった。
ようやく予定表が配られたが、肝心のLunch TimeとDinner timeが書かれていなくて、
休憩時間がもらえるのか、心配になった。案の上、lunchは交代でひとり10分ずつ。
午後からは、血圧、脳神経、筋力テストの係りになった。
午後2時3時は、時差ぼけがきつくて頭がくらくらした。

忙しくない時間は、トレセンからは出られないので、この中でできることをさがす。
明日からの練習のために、ドクターキットの用意をした。
テーピングやバンドエイド、消毒薬などが入るのは当然として、
血圧計、聴診器、メス、注射器、人工呼吸用のマスクなどを入れることを知って、少し驚いた。
Athletic Trainerが許されている仕事の広さを実感した感じがする。

夕食後、講堂に選手全員とトレーナーが集合してAthletic Derectorの話しがあった。
キャンプの開会式のような感じ。
学業と運動の両立について、など。
去年のチームごとの平均GPA (Grade Point Average/成績の平均値)まで発表された。
女子テニスが一番よくて、男子サッカーが一番低かった。
と言っても、男子サッカーでも2.5以上はあるから、まあまあだと思う。
アメリカの大学はどこもそうだと思うが、2.0をきった時点で強制的に退部だそうだ。
最後に、格チームの監督がコーチ、キャプテン、トレーナー、マネージャーなどスタッフを紹介して、
私たちは立って一言あいさつした。
女子テニスの監督がわたしの名前を間違えずに呼んでくれてほっとした。
 ●3年と4年の2年間で、学内チームで450時間活動することが義務付けられている。今日のトレセンでの活動

時間は8. 5時間だった。

8月28日 

テニス部での練習初日。今日からしばらく3部練が続くらしい。
3部練は経験がないので、少しこわい。
体力が続くのか、精神的にもつのか?
午前練は9時から。8時にトレセンに入って、準備をはじめた。
今日はどのチームもまだケガ人がいないので、練習前のトレセンも平和だが、
2、3日したらすごいことになるだろう…
今年は今のところ、ATC(資格を持ったトレーナー)が2人しかいない。
2人で、秋に活動するチームを2つずつ担当して、私たち学生トレーナーは
その下で仕事をする。
女子サッカーと女子テニス、男子サッカーと女子バレー、の組み合わせ。
どう考えてもテニスよりはサッカーのほうがリスクが大きいから、
サッカー部につきっきりになって
テニス部はほっとかれるのかな。。。
テニス部は選手の人数が少ない分、学生トレーナーも私ひとり。
サッカーは男子も女子も25人以上選手がいて、
学生トレーナーも2人いる。
しかも、そのうちのひとりは4年生だから経験も豊富で。
私としては、ATCにはテニス部に多くついてもらいたいけど。
今日は午前練でいきなり、ほっとかれた。
できるだけ自分から声をかけて、選手たちと話すようにした。
10人しかいないけど、ひとりで全員の面倒を見るのは
やっぱり大変だと思う。
午後練が始まって10分もしない頃、2人の選手がほぼ同時に
足がつって倒れた。
情けないけど、どっちから手当てしようか一瞬迷った。
暑いから水分補給のことも気にしながら、選手ひとりひとりの
ことを全部見ていけるようになるにはもう少し時間がかかりそう。
6時半からの夜練は、シングルスのゲームを6本やった。
結局、この日ATCが見回りに来てくれたのは、夜練の最後の30分だけだった。
大きなケガはなかったからよかったけど、明かに軽く
見られている感じで少し不満。

 ●今日のよかったこと。選手の名前をFirst name、Last nameとも全部覚えられたこと。
 ●今日の活動時間 ― 11.5時間

8月29日

今日は3部練が2部練になった。
6時半からの練習がミーティングになる、と聞いた時はほっとした。
午後練のあと、キャプテンの子がひとり、肘が痛いとトレセンに来た。
私は単純にtennis elbowかな?と思ったが、ATCの指示で
いろいろテストしてみて、上腕三頭筋の肉離れ、という診断結果が出た。
肘の骨の真上が痛いのに、なぜ筋肉なのか。
それは、ATCにも分からないらしい。
そしてアイシングをする場所は、肘だけでなく、上腕全部と肩まで。

せっかく夜の練習がなくなったのに、彼女のケガの報告書を書くため、
夜の8時半までトレセンに缶詰めになってしまった。
ケガの起源や観察結果、触診結果、外科学検査の結果、
最終的な診断、これからの予定など
ひとつのケガについて、これだけのことを報告しなければならない。
しかも、わたしがはじめて自分でテストして出した結果は、
今までに習った理論では説明できないようなものに。
自分で診断結果を出しておきながら、納得できないでいるわたしに
ATCは”I am sorry, but this is Science.”と言った。
最初からこんなでこの先大丈夫なのか、かなり不安になった。
どういう勉強をすれば、説明できない結果に出会ったときでも、
納得できるんだろう??
教科書どおりに、習ったことをそのまま覚えていてもダメだと、
思い知らされた気がする。

 ● 今日の活動時間 ― 13.5時間

8月30日

3日目にして、トレセンは朝から大混雑。
女子サッカーの選手が一番多いが、その次に多いのが女子テニスだ。
昨日までなんにも言ってこなかった子たちが、
昨日から痛かったんだけど…と言って3人来た。
そのうちのひとりは、またやっかいなシン・スプリントだ。
日本で習った時は「この選手はシン・スプリントです」と、
ここまで分かればよかったが、
今は、何が原因のシン・スプリントか、まで分かることを要求される。
この選手にも、10種類くらいの外科学検査をし、ストレス性のものであることが分かった。
もうひとりの選手は、両肘の痛みを訴えてきたが、左肘は神経性、
右肘は肉離れだった。
神経が絡むと、完治までに長引くのでATCと慎重に相談して、
午前、午後の練習を休ませることにした。
練習の前にコーチに、彼女が練習を休まなければならない理由、
これからの治療計画を説明した。
コーチは理解のあるひとで、「全面的に信頼して任せる」と言ってくれた。
うれしいと同時に、責任を感じた。

午後練は、他にも、膝に生まれつきの障害を持った選手、
腹痛を訴えてきた選手も不参加でこれで、ケガの報告書は4枚たまった。
プライバシーの保護のため、報告書はトレセンの中で書かなければならないので、
終わらないと自分の部屋にも戻れない。
かなり時間がかかって、終わったのは10時半だった。

 ● 今日の活動時間 ― 13時間

8月31日

昨日からさらに増えて、今朝はATRに女子テニス部だけで5人きた。
サッカーは女子も男子も15人ずつくらい。
ベッドが足りない。仕方がないので床で処置をする人も。
私はテニス部のひとりの、blisterの処置をした。
(Blister=日本語不明。靴ずれによる水泡のようなもの。)
日本では、自然につぶれるまで触るな、習ったのに、
ここでは、わざわざトレーナーが開いてしまう。
でも、慎重にやるのでもちろん痛みはないそうだけど。。。
他のチームのトレーナーがやっているところを今まで何度も見てきたので、
今日が初めてだったが、問題なくできた。
その他に、ストレッチをかけたり、氷で冷やしたり、
ホットパックで温めたり、電気をかけたり、選手のコンディションに合わせて
処置をした。
合間を縫って練習の準備をして、練習開始10分まえには、
なんとかコートにたどりついた。
コートまでは自分でゴルフカートを運転して行く。
ドクターキット、ボトル、ガロン、クーラーなどの重い荷物を
持って歩かなくていいだけ、恵まれているかもしれない。

相変わらずテニスの練習は、バリエーションがなくて見ててつまらない。
サッカー場からは、時々歓声が聞こえてきて、ついそっちが気になってしまうが、
コートからは何も見えない…
午前練は基本練習の繰り返しだった。
午後練はシングルス、夜練はダブルスのゲーム。
ゲーム中に水を替えたり、ケガの処置をするタイミングが
サッカーと違って限られているので、理解するまで時間がかかった。
サッカーでは比較的いつでも自由にできたのに。
よく分からないのでとにかく1日走り回っていた。

9月1日

女子サッカーがscrimage(練習試合)ででかけたので、
1日中ATRがすいていた。
テニス部のケガ人は、ひとりが治ると、また新しく誰かがケガを
するので、
数は変わらない。現在、6人がケガ人リストに乗っている。
このチームは10人しか選手がいないのに。
テニスのスポーツとしての特性かもしれないが、
肘と肩、足のすねに特に力がかかって、いまのところ
ほとんどケガ人はその3ヶ所のどこかだ。
ストレス性のケガが多いのも、特徴のひとつ。
急性なけがは1シーズンにひとつあるかないかだ、と最初に
言われた。
でもまだ練習が始まって3日しかたっていなくて、
そんなにストレスがたまるのだろうか?
来週から試合がどんどん入ってくるのに、これからどうすればいいんだろう。
もともと選手は10人だし。。。
ATCと相談して、全員に肩、肘、腕、など格部位のストレッチを基礎から教えた。
さらに午後練のあと、私がひとり15分ずつストレッチをかけることにした。
アイシングは、ケガのあるなしに関わらず全員強制した。
コーチに話して、毎日の練習を3部練から2部練にしてもらうよう、たのんだ。
でも、この最後のところだけは、ATCに直接やってもらった。
なにか突っ込まれたら、答えらないと思ったから。
これらの方法で、どこまでケガ人が減るか??

9月3日 (Scrimage)

ケガ人が多いことを考慮してくれたのか、昨日は1部練だった。
トレーナーの意見や提案を、すぐに普段の練習に反映してくれるところは
すごいと思う。
日本では、残念ながらまだこうはいかない気がする。
今日は練習試合で、となりのVermont州の
St.Micheales Collegeまで遠征した。
同じCollegeでも、私の大学とは違い、生徒は2000人あまりいるらしい。
ATRからテニスコートまで、30分ほど歩かされた。
お昼にコルビーをでた時は、パーカーを着るほど寒かったのに、
ここでは半そでで充分だ。
北に上がってるハズなのに…
試合中は、気温がさらに上がって、氷が足りなくなった。
でも、ここのテニス部のマネージャーさんが、何度も運んでくれた。
帰りは、みんなでレストランに入って夕飯を食べた。
コーチが全員分払ってくれたが、人数が少ないからできることなんだろう。
サッカー部についている友達は、自分の分は自分で払ったって言ってたから。
コルビーのATRに着いたのは、11時過ぎだった。
もうATCも帰ってしまっていて、昨日渡されたカギで中に入った。
2人の選手にアイシングの袋とバンテージだけ渡して帰らせて、
後片付けをして、ATCの家に電話で今日の報告。

 ●今日の活動時間 ― 12.5時間

9月4日

今日は久しぶりの3部練。
お昼までの午前練は、長く感じた。
午後練、夜練はゲームをやっていたら、いつのまにか終わっていた。
ATRに来る選手が、3人に減った。
今のところ、松葉杖もなし。これはテニス部だけ。
ここでは、びっこをひかないと歩けない人は、
みんな松葉杖になってしまう。
女子サッカー部は、7人松葉杖だ。

バレー部の公式戦開幕。
夜、8時半からのバレー部の試合を合宿中の選手、スタッフ全員で応援に行った。
サッカー部とテニス部は明日からだが、
みな、他人ごとではなく自分のチームの試合のように応援していた。
半ば強制で、最初はいやがっている人たちもいたのに、
試合が始まったら、全員が熱くなっていた。
アメリカ人のいいとことろだと思う。。。

9月5日

テニス、サッカーも公式戦開幕。
9月、10月の2ヶ月間、試合づけの毎日が始まる。
スケジュール表で数えたら、テニス部が24試合で一番多かった。
でも、サッカー部も19試合ずつある。
1週間にサッカーの公式戦が3つなんて、日本にいた時は考えられなかったが、
ここでは、そんな週がいくつもあってびっくりする。
ただし、選手交代は何回でもできて、1度フィールドを出た人もまた入れる…という
特別な(ここではふつう)ルールだから、少し事情が違うのかもしれない。
それでもやっぱり、ケガ人の数が減らないのがうなづける気がする。

テニス部は午後1時に集合してウォーミングアップをして、
2時半に試合が始まった。
ダブルスの試合中に、となりのコートで
練習試合をしていたうちのチームの選手が、大腿肉離れで
リタイア。
テニスで試合中にケガをすることは、めったにないらしく、
いっしょにいたATCも、めずらしいと言っていた。
彼女はNO.8のプレーヤーでオーダーに入っていなかったから
コートの外にだして、ゆっくりと手当てができた。
一番強い選手がNO.1で、以下(うちは10人までいるので)NO.10まで。
シングルスもダブルスも上位6人が通常の試合に出られる。
試合はテニスにしては短い2時間半以内で終わったが、結果はNO.1の選手がシングルスで
勝ったのと、NO.1、NO.2のダブルスコンビが勝った以外は負けたので、
全体で、「負け」。

明日からの3日間は、どのチームも完全にオフで新入生の入学式などが行われるらしい。
各チームの選手や、トレーナーは寮にいられないので、家に返される。
もちろんわたしは許可をもらって、自分の部屋にいられることになった。
日曜日には他の留学生が、月曜日には2年生以上の全校生が寮に入ることになっている。
火曜日からはいよいよ、授業が始まる。

9月10日 (新学期スタート)

今日から授業が始まった。
今学期のわたしの授業のスケジュールは、
「火曜、木曜は楽な日。月、水、金は専門科目ばかりの大変な日。」
と完全に分かれている。
火曜日スタートでよかった。今日の授業は、どちらもシラバスだけ配られて終わりだった。
午後は、当たり前のように試合があった。
これからは、練習や試合と、授業との両立が課題になってくると思う。
Homeでの試合ならいいが、Awayまで行くとなると、
授業を途中で抜け出したり、休んだリすることになるのかも。
トレーナー学部だけに、理解のある教授が多いらしいけど、少し心配。

9月11日

テロから1年。
練習中も、コートにずっと国旗が掲げられていた。
サッカー部の試合があって、キックオフの直前に国歌を歌う、と言うので
テニス部も3時前にはサッカー場に集合した。
テニス部、女子サッカー、女子バレーは試合はなかったが、全員、ユニフォームを着ていた。
わたしたちトレーナーも、おそろいの青のポロシャツと、ジャケットを着た。
合衆国の一体感をスポーツの場で、示している気がした。

9月14日

Awayの試合で、朝8時に大学を出た。
スポーツの世界は朝が早い。
今日は土曜日なのに。
男子サッカーも女子サッカーも同じ大学で試合をする。
大型バス2台で行った。
女子サッカーが11時キックオフ、テニスが12時、男子サッカーが1時キックオフだった。
お互いに、コートやグランドが近いので、
時間があると応援に行ったり、来たりする。
サッカーの試合が気になりながらも、テニスの試合がずっと続いていてコートを離れられず、
またむなしく歓声だけ聞いていた。
テニス部は、この日初勝利。
おめでとう!!

9月17日

今までも、トレーナーの仕事を損な仕事だな、と思ったことはあった。
選手よりも1、2時間前に準備して、練習や試合のあとも1時間は束縛される。
水を飲むにもトイレに行くにも、選手の様子を見てからしか行かれない。
損な要素は、たくさんある。
でもこの仕事が好きだ。
それ以上の楽しみ、喜び、発見など。
そういうものを、私は今までにたくさんもらってきているから、
損をすることがあって、考えることがいろいろあっても
トレーナーの仕事が好きだ、と言えると思う。

今、テニス部では大きなケガ人を2人かかえている。
2人とも、疲労骨折の可能性がある。
慎重に経過を見て、無理をさせないことが一番大切だ。
ところが、選手は、試合に出たい、練習をしたい、と主張する。
今まではなんとかうまくやってきたが、
今日ついに、わたしの指導をしてくれているATCが、練習に参加することを禁止して
ひとりの選手とぶつかってしまった。
彼女は怒って、練習に来なかった。
わたしは、彼女のわがままだと思った。
土曜日の試合はどうしても出ると言って聞かなくて、ATCもしぶしぶ承諾していた。
そのかわり、今日の練習はATCの判断で休ませるかもしれない、という約束だった。

選手は練習したい。トレーナーは休ませたい。
両者の現時点での意思はそっぽを向いてしまっている。
でも、選手もトレーナーも、最終的なゴールは同じはずなのに、と思う。
ケガを治して、リハビリして、コンディションを上げて、試合に出す。
これが、トレーナーの役割とゴールで、それは選手のゴールと重なるのに。
意地悪で練習に出させないわけじゃないのに、
なかなか理解してもらえなくてやりきれない気がした。

同時に、今日のATCの行動を考えてみた。
わたしには、とてもできない気がした。
青学の時をふりかえってみても、絶対できなかった。
特に中心選手だったら、「有無を言わさず」休ませることなんて、できなかったと思う。
嫌われ役に徹する…
トレーナーのつらいところだ、とATCも今日、言っていた。
今のわたしには、まだできないことだ。







         Copyright © 2002 Takehiko Nakamura.
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