ここは筆者の普段の生活を綴っております。
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2月24日(火)
帰NY

第二回パンパシを無事に終え、昨晩、NYに戻ってきました。
しかし、NYは寒い。
そんな中、やはり我が家は一番ですね。
ほっとします。
大体イベントの後は、緊張の糸が切れて、体調を崩すので、今回は早めに休みました。

今大会は前回とは異なるアプローチを取りました。
前回は、とにかく隅々まで自分がどんな細かいことまで関与しました。
それこそチームメニューのドレッシングからチケットの紙質まで。
おかげで自分のイメージに近いことが出来た半面、自分の心身はボロボロ、
そして何よりも担当の者のやる気が殺がれてしまいました。

と言うのも担当の者がこうだ、と決めても僕が口を出し、自分の思うように変えさせたので、
担当者のやる気は当然減退しました。自分自身も全てを自分でやろうとしたので、疲弊しました。

今年はマネジメントスタイルを変えることを意識しました。大枠は引き続き大会責任者の自分が決めますが、
詳細部分は各担当者に任せるようにしました。裁量権をもっと委ねる方法にしました。

しかし、疲弊度は変わりませんでした。
やはり性格的に、どうしても気がすまないのです。ただ、決めたからには口出しを最小限に留めました。
部下たちの成長のためにも。そして自分が口出しをすれば、彼ら・彼女らはやる気が減るので、
結果的に自分が全てを背負うことになるのです。

如何に部下がやる気を持って取り組むか、と言うことに課題を持ち、自分のイライラをどう静めるか。

結果的に各担当者はそれぞれは責任を持って取り組みましたが、自分の神経質な所を沈める術を
身につけるまでには至りませんでした。

また、文化の差は大きくやはり感じました。
この大会が今後も更に発展をするためには、自分が間から身を引くほうが良いのではないか、とも考えさせられました。
間に自分がいることによって違う文化同士の真の話し合いの妨げになっている気にもなりました。

それは喩えると、ある日本人選手にアメリカ人監督が叱責をした際、間にいる通訳がそれを和らげて選手に伝える。
それに対して選手の監督に対する不満をまたまた通訳が少し和らげて監督に伝えるような気がしております。

通訳が居なければ言葉に不自由があるものの、監督と選手が直接、本音をぶつけ合えるのではないか、
と感じるようなものです。

この大会を立ち上げた理由の一つには、この異文化体験をすること自体が強化に繋がるから、
と言う信念に基づいていることもあります。それは選手のみならず、運営スタッフにおいてもです。

今後、この大会がどのように発展して行くかは神のみぞ知るわけですが、パンパシの立ち上げ、
そして第二回くらいで自分の役割、価値はそれ以上に出ないのかもしれないな、などと考えております。

また、部下を育てると言う一環では、今回は多くの学生をチームリエゾンとして雇いました。
彼らは非常にやる気で、様々なことを精一杯やってくれました。こういう現場での経験が一番心身共に苦しいのですが、
得られるものが本当にリアルです。

机上の空論を教室で頭に入れるだけではなく、こういう汗水流し、嫌な思いもしたり、
する中で本当の逞しさが身につきますし、少しでも彼ら・彼女らの将来の糧になってくれればと感じる次第です。
また、彼ら・彼女らの力なしにはこの大会も運営しきれなかったことでしょう。

最後になってしまいましたが、今大会も本当に多くの方々のご助力なしでは語れません。
去年の大会後も同じ感想を書いたのですが、どうしても一人で全てをやっている気になります。

ただ、大会後に周囲を見回し、100人近いスタッフがあちことを走り回っているのを観ますと、
何事にも変えがたい気持ちになります。これは絶対に現場でしか経験できません。
ここまで200試合近い国際試合を運営してきたからこそ言えますが、この感動と、人間関係はリアルです。

今年もJリーグのDNさん、TNさん、D社のSKさん、TSさん、KKさん、
筆頭リエゾンで自分のことを信じ続けてくれるYMくんなど、密に連絡を取り合い、
本当に彼らのご支援・ご理解なしにはここまでくることは出来ませんでした。
また、バレンタインデーに宿泊先のホテルにまでプレゼント贈ってくれて、
励ましてくれた妻にはただただ感謝です。

勢いでこの日記を書いているので、書きもれなど色々あると思いますが、一先ずはパンパシを終え、
NYにて清算業務に取り組んでおりますが、本当にご助力いただくことが出来た皆様には深く感謝です。

 


         Copyright © 2002 Takehiko Nakamura.
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