ここは筆者の普段の生活を綴っております。

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11月24日(金)
葡萄畑

アメリカでサンクスギビングは重要なイベントである。 
皆これ見よがしに帰省。会社は木曜から休日なのに、多くのアメリカ人は火曜日ぐらいから休暇をとる。 

そんな自分も一応何かしたいな、などと考えている折、最近少しだけワインが自分の中で流行っている。 

味も銘柄も何も知らないんだけど、何となく。 

映画で、「サイドウェイ」を観た影響か、自分が住むクィーンズの更に東のロングアイランドに
ワイナリーが立ち並ぶ名所と聞き、そこまで足を伸ばすことにした。 

友人たち数名で、車で走ること2時間弱。 
見る見るうちに、ここは本当にNYか?と思わさせられる広大な自然が拓けてくる。 

一瞬大学院に留学をしたアムハーストを彷彿させる煉瓦造りのかわいいタウンや地平線しか見えない草原や
立派な一軒家を走り抜ける。 

するとワイナリーとどこまでも広がる葡萄畑が次々と出てくる。最初に幾らか払い、色々なワインを試飲。
冒頭にも述べたように銘柄も味も解らない癖に解ったような顔をする。 

でも、「ワインには赤ワインと白ワインしかないのだろう」という程度の識別しかしていなかった
自分にとっては味や匂いが違うんだ、ということぐらいは解った。 
夕ご飯に、地元のレストランでウェスタンな食事をして、最後にまた試飲。 

結局買わなかったけど、何かすばらしい気分転換になった都会から田舎のブドウ畑へ逃避行でした。 

  

<追記>
観てしまいました。
『Borat』。

映画の最中と、映画館を後にした直後の感想は:
「何て下らない映画なんだ。何て時間とお金を無駄にしたんだ。何て無神経な無礼な映画なんだ。」
だった。

その後、ネットでこの映画のことを調べたり、思い返したりしていく内に、実は色々と
気づかされることも出てきた。

例えば故郷カザフタンの映像や紹介の酷さはカザフタンへの侮辱だろう、と思っていたが、実際の所、
多くのアメリカ人のカザフタンのイメージなんてそんなものでしょう?と言う投げかけなのであり、
それを笑って観ているアメリカ人を実は笑う仕組みであったり。

ロデオ会場での国家斉唱場面に代表されるように、アメリカを実は暗に笑う映画なのか、と考えると、
良い映画だったとはやはりならないが、何となくあの映画の意図は少しは解るかもな、と思えるようにはなった。

暇だったら観ても良い映画かと思います。



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11月21日(火)
タケェェェェ

副社長ネルソンのオフィスから 
「タケェェェ!!早く来い!!」 
とオフィスの大部分が聞こえるほどの大声で怒鳴る声が響いた。 
「?」「何か悪いことしたか???」 
ノートとか落とし、焦るも彼のオフィスに急ぐと、 

「見ろ見ろ見ろ。中村がまた決めたぞ!」 
と、丁度、チャンピオンズリーグにて中村俊輔選手の見事なFKのリプレーが流れていた。 

本当に美しかったし、その後のサハのPK阻止! 
「お前嬉しそうだなぁ〜〜〜!!!」
と冷やかしも(笑)


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11月19日(日)
酒宴

金曜日は会社の同僚6名前後と深夜過ぎまで、昨日は他の大勢10名前後と朝方まで酒宴を。 

普段はほとんど飲みに行く機会もないのだけど、数ヶ月に何度かこうして深酒をすることがある。
振り返ると飲んだ量に驚くけど、一気飲みとかではなく、お喋りもたくさんして、ゆっくりと、
でもたくさん飲むので、ながーく飲めるし、楽しいなぁ、という気分が持続する。 

学生時代は勢いとかに任せて一気飲みとか無理をすることも多く、辛いことも多かったけど、
こういう飲む量が多くても自分のペースでながーく飲めて、色々とガヤガヤと楽しく飲めるお酒の席は
いいなぁと朝、空いた大量のビンや缶をゴミ捨て場に運びながら感じた。



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11月16日(木)
日本人専用じゃない

日本人であるからには、日本関係の仕事を手がけることが楽しい。営業にしろ、会議にしろ、
提案にしろ、電話にしろ何だって日本向けのビジネスの方が言語的にも文化的にも良い。 

MLSに入ったときはそういう気持ち満々だった。 

しかし、この2年近く、口をすっぱくしてネルソンには、「日本人として採用したつもりはないし、
サッカーは日本だけじゃない。アジア向けビジネスは全部任せているけど、アジアは日本だけではない。
中国も韓国も、アジアは広いはずだ。 

さらに言うならば、アメリカ、そしてメキシコのビジネスもタケのことを他の皆と同等に見ているからこそ
色々とプロジェクトを任している。これが今はお前の主な業務で、それと並行してアジアビジネスを
立ち上げてくれないと困る」と。 

他の同僚には、「日本ビジネスをタケが立ち上げることが出来れば快挙だ。今SUMは順調に業績を
伸ばしているから可能性もある。でもタケが日本ビジネスしか出来なくて、将来SUMの業績が落ちて
日本ビジネスをシャットダウンしたらタケも切られるだろ?自分を日本の商売しか出来ないと言うのは
許容範囲の少ないビジネスマンとしてアメリカでは見られるぞ」と。 

上司のサイモンは「SUM設立以来、ネルソン、タケ、俺の3人が一番このSUMで金を稼いでいる。
小さくまとまるな。」と。 

解ってはいるけど、外国で、外人として外人相手の商売は楽じゃありません・・・。



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11月15日(水)
結局

お正月が恋しい。 
ここ2年お正月をゆっくりと過ごせていない。 
何故なら 

1)アメリカはクリスマスの方がビッグイベント 
2)故に2日から仕事初め 
3)SUMでは1月3日から毎年インターリーガを運営する 

準備が本格化し、ひぃひぃ言ってます。 
寝正月を久しぶりに体験したいが、ここは将来の肥やし!と言い聞かせて踏ん張ります。 

結局仕事日記。



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11月12日(日)
何を書こうかな

日記の更新が出来ていないことが気にはなっている。
でも、いつもいざPCの前に座ると何も書くことがない。
書いては消し。
結局何も書かない。

・・・・・。

最近、感受性薄く生きているのかな。

仕事のことばかり書きたくないし。

サッカーは怪我してて出来ないし。

という事は他に何もない人間という結論に・・・。



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11月6日(月)
マーケティングがない

某日系マーケティング雑誌に某教授が「アメリカにはマーケティングは存在しない」と断言。

確かにアメリカでは、日本のように国中に何かが広がるということはない。

でも、アメリカほど多種多様なマーケットを分析して入り込む努力や現場で見たことがあるのだろうか?
体験したことがあるのだろうか?

こういう「アメリカでは○○だ」と言う類の記事、コラム、情報にどうしても違和感を感じてしまう。



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11月5日(日)
寒くなってきた

箇条書きに、

■NYという土地柄、色々な方々が立ち寄るので、その恩恵に預かることが出来、色々なお話を聞くことができた。

2人で東京から出張でいらしたHさんとKさん。普段から公私共にお世話になっており、
こうしてまたお目にかかれて嬉しかったし、また貴重な助言ももらうことが出来た。

わずかな時間ながら某日本のプロ野球球団に勤務中の先輩とも久しぶりの再会を!

年間100泊以上ホテルに滞在をしている某MLBチームのストレングスコーチの北中米行脚物語。
人の目に見えないところでの努力に感心!

大学時代からの親友の帰国・・・。近くにいると中々会わないのに、それを今更ながらに後悔・・・。
しかし、彼がNY滞在2年でなしえたことは尋常ではない・・・。

■僕が物欲しげに副社長ネルソンの持つ、革製メモパッドを見過ぎたのがバレ、「頑張っている御褒美」と、
突然業務中に買ってきてくれた。感謝感激・・・。

■MLSリーグオフィス従業員全員に最新の携帯電話が配布され、皆おもちゃをもらった子供のように
おおはしゃぎ!!これは本当に便利です。

■外に出るとパキっとする寒さと同時に冬間近を実感

■会議が嫌い。となるほど、自分の机に向かう時間がない。会議って本当に嫌いです。

■会社の組織変更。良い方向に進んでくれそうです。

 




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11月3日(金)
イタリアから無事に帰還!

と思うほどの最高傑作を読破。 

The Miracle of Castel di Sangro 

イタリア・セリエCから誰もが予想をだにしなかった奇跡のセリエB昇格を果たしたCastel di Sangro。 

これを聞きつけたアメリカの名作家ジョー・マクギネス氏がこのチームの奇跡をさらに取材したいと願い、
単身イタリアに渡り、1シーズンを通してチームと行動を共にする。 

イタリアの山奥に静かに佇む小さな、小さな村の誇りであるこのチームの奇跡と、イタリアサッカーを
取り巻く驚愕の真実や、選手やチームの日々の営みを伝えるノンフィクション。 

読むのに時間がかかったが、読み終えたときに自分の携わるサッカービジネスとかも考えさせられたし、
1シーズンを通してのセリエB密着取材ノンフィクション故に、自分もイタリアにてこのチームと共に
1年間戦ったかのような読み応えだった!!


 


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