ここは筆者の普段の生活を綴っております。

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6月30日(金)
もろもろ

最近忙しくて中々きちんと日記を書けていなかったので、少々長いけど、自分の振り返り作業として。 

先週末はアメリカスコアーズという恵まれない子供向けの自己表現をサッカーと作詞で
サポートする慈善団体の主催するチャリティ大会にMLSが出場。 

MLSチームのキャプテンに任命された僕はオフィススタッフでチームを編成し、結果準優勝。
WABCのTVでもちらっと放映され、スタッフそして他の参加チームと親睦が図れた楽しいものだった。
ただ、引き換えにずっと患っている足首が大幅に悪化。 

中々出張とかが多く、週末のリーグ戦もあって完治できなかったのだが、リーグ戦が終わり、
会社から徒歩15分、しかもMLS職員は無料という医院を見つけ、昼休み通ってる。 

足首の脱臼ということで、PTをし、カイロの先生が足首をうんしょ、うんしょと引き抜いてくれてます。
会社から近かいから昼休みの治療後、前半までしか見れなかったアルゼンチンのPK戦に間に合った。
アレハンドロの落胆のしようは痛々しかった・・・。
ネルソンは前日「勝っても、負けても俺がオフィスにいることはオフィスのモラルにとって良くない」
と言って自宅作業。 

誰もアルゼンチン敗退後、電話してません・・・。 

仕事はバルサツアーに向けて準備を進めており、その中の一つとして去年のゴールドカップの際に実施し、
大成功を収めたストリートチームをまた命令された。色々な人種が集まるNYの地図を広げ、
緻密にどこにPRに行くかなど200の箇所を設定。インターンたち10名強をチームに編成し、
作戦会議を実施。 

去年初めてこれをしたときは、自分も雇われたばかり、初めての作戦、誰もやったことがない、
ということで滅茶苦茶緊張した。失敗も多くあったが、そのおかげで今年は随分と改良できたし、
落ち着いて第1回を実施できたし、来月末に計画している第2回の大型バージョンに向けて
フィードバックもあった。 

ラリー君の後に、インターンとして僕の下にいるスペイン人のマーク君。相当優秀で、何よりも純粋。
僕のために本当に色々と活躍をしてくれており、助かってます。今回のストリートチーム作戦でも
助けってもらった。部下が優秀だと本当に楽なんだなぁ、と実感してます。同時に、
自分の上司たちにとって僕は頼れる部下なのだろうか?としばし考えてしまうが・・・。 

会社の後、この間爆発をし、廃車となった自分の愛車を引きとってくれた整備工場へ。
普段から修理で懇意にしてもらっており、奇遇としか言えないが、全く同じ形の車が入荷したと。
年式も新しく、マイル数も少ない。 

市場ではありえない程の安さで譲ってくれるとのことで、本当にこの工場のTさんには感謝です。 
早速それを運転して帰宅したが、あまりにも前のジープとは違うほどの乗りやすさでした。

近所ではイタリアの勝利を祝う、イタリア人たちが旗をはためかせ、クラクションを鳴らし、
拡声器で「オーレ、オレ、オレ、オレイーターリアー」と謳い叫んでおり、それをビールを飲みつつ、
涼しい夜風に吹かれながら窓から眺めてます。


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6月26日(月)- (2)
いつか自分も

今月初め、と看病の為に会社を1週間ほど休んだ。

ので、当然、その休んだ分の休暇申請書類をまとめて、上司ネルソンのサインをもらいに彼のオフィスを訪ねた。

ネルソン「何?これ。」
自分「え、休暇申請だけど・・・」

ビリビリ!と書類を眼前で破かれました。

ネルソン「看病と言う尊い行為を俺が休暇扱いなんかにするわけないだろ!大体、お前は
イベントで休日出勤するだろ、その給料は出てるか?出ないだろ?忙しい時期は夜中まで
残業するだろ、残業代は出るか?出ないだろ?他で十分補っているんだから。あほか!」

驚きの一喝をされました。
いつかこんな上司になりたいと改めて思いました。



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6月26日(月)
急激

W杯も色々とドラマが起きているが、オフィスで開幕当時のように全て、安穏とオフィスで
観戦するというわけには行かなくなってた。

8月に実施します「バルセロナUSツアー」に向けての準備が進んできたからだ。
このツアーは、ロサンゼルス、ヒューストン、そしてNYと3都市での開催だが、
そのうちのヒューストン会場のVenue Managerに今日の会議で任命され、緊張と期待が入り混じった気持ち。。。(FCB USツアーCM)

同時に急激にギアが入ったように忙しくなる。いつも思うことだけど、日本のように計画立てて、
大勢で手分けしてプロジェクトを進めれば違うのだろうけど、プロジェクトマネージャーとは一人で、
その人から役割を突然任命されるので、突然忙しくなる。

ここまでイベントでは、運営側の仕事がメインであった中で、今回は少し違った角度から
イベントをマネージする側に移り、違うことを学んできたいと思うし、実はロス、ヒューストン、
NYと3人のVenue Managerが据えらた。各会場毎に売上の競争を実施すると言うことで、一寸嫌だし、
かなり不安・・・!!!!精一杯やりたいと思います。



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6月19日(月)
サッカー批評【反町監督】

ボンっと愛車が煙を上げました・・・。 

車を降りた後だったので、良かったですが、驚きました。 
今日レッカーしてもらい、結果待ちです・・・。 
どうなるかなぁ・・・。まさかいきなり廃車・・・??? 


実家からいつも楽しみにしている「サッカー批評(2006、31号)」が到着。 
この中で、反町監督がアメリカサッカーを高評価(P9)。 

素直に嬉しかったですね〜。 

「日本人がアメリカにサッカーの勉強に行くかといったらなかなか行かないよね」 

いえいえ、いますよ(笑)。 

今はまだ陽の目が当たりませんが、自分は信じてますし、興味深いです。 



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6月18日(日)
はぁ

日本代表は「代表」なので、日本の中でトップランクの選手たちの集まりである。
それが他の国の代表を相手に結果を出すことに苦労をしている。

世界における日本のサッカーのレベルはまだこんなものなんだなぁ、と突きつけられる結果の連続です。
こういうのは歴史の積み重ねで、一朝一夕に行かないことは良く解っているけど・・・。
自分たちも、歓喜乱舞出来、誇らしげに出来る強豪国のサポーターになりたいです。

取りあえず、この試合ABCが選んだのMVPは川口選手でした。



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6月17日(土)
たられば

ポルトガルvイラン戦の前半戦を観て、自分のサッカーチームの練習へ。

練習後、すぐに帰宅し、アメリカvイタリア戦を観戦。

最初の2枚のレッドはまぁ、リプレイを観ると正しかったとも思える。

でもポープへのレッドは、ちょっと厳しかったかなぁと。

試合は文字通り「死闘」。

一人少ないアメリカの方が観てて、鋭さがありましたねB

11人対11人で試合をしていたら・・・と思えて仕方ないです。
アメリカの若手選手たちいいですしね。

この試合、ESPN・ABCを初めとするメディアやファンの期待を一身に集めた元MLS新人王、
クリント・デンプシー。
貧しい幼少時代、悲しい姉の死。。。
サッカーで家族を楽にしようとする彼。

デビュー当時から一押しの選手です。

因みにドノバン選手のドキュメンタリーです。

エディ・ジョンソン選手のドキュメンタリーです。

オグチ・オンイェユ選手のドキュメンタリーです。

そしてダマーカス・ビーズリー選手のドキュメンタリーです。



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6月16日(金)
揃った

密かに集めていたものが揃いました。 

「三国志」著:横山光輝(漫画) 

中学校のときに60巻全てを友人宅で読破をして以来大ファンに。 

友人宅で毎日漫画を読み耽る少年もどうかと思うが・・・ 

その後、小説版(著:吉川英治)も読み、いつかはこの漫画を揃えたいと思っていた。 

NYのブックオフで見つけました。 

読み出すと止まりません。



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6月15日(木)
信念

豪華な顔ぶれとは別に独創性に欠けた、まだ本調子ではないイングランド。
自分のポジションの枠から出ずに、ポジションチェンジもあまりなく、相手を
かき回すランニングもあまり見られず、あまり動き回らずにロングボールに頼るイングランド。 

あわや引き分けかと思えた。MLSのLAギャラクシー所属のコーネル・グレンが
イングランドを相手に、TTを引っ張る姿に感動。 

唯一、色々な工夫を凝らしたプレーを仕掛けていたJコールを外したときは疑問に感じたが、
右にレノンとベッカム。左にダウニングとAコール。ひたすら両サイドから雨のように
クロスを放り込み続けた。 

そして2度も決定機を外していながらも、そのクラウチを我慢強く使い、そのしつこいほどの
クロスが遂に実ったとき、素直にすごいと思った。あそこまで徹底的に信念を持った攻撃を
貫き通したことはすごいと思った。



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6月14日(水)−(2)
勝った者が・・・

こういうのを強いって言うんですね。 
強い者が勝つのではなく、勝ったものが強い。 
勝つぞ!ってのが画面を通して伝わってきましたもの。
ポーランドも、最後まで力負けしてなかったし、鋭かった。10人になっても雰囲気があった。 
でも、ロスタイムに入ってもこのまま同点でポーランドは逃げられないだろう、
って雰囲気満々でした。 

ドイツ強いです。 

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バルサUSツアーに朗報。 
グジョンセン加入です。



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6月14日(水)
お勧めW杯コラム

このコラム、そしてこれを書かれている御方に出会ったのは4年前、スポーツナビゲーションにて
02年W杯の仕事に端くれながら携わっていたときです。 

いつも自分がもやもやと抱える胸中を話してもいないのに、巧みに表現をされていて、
次から次への毎回欠かさずに真っ先に大会中はどの新聞記事よりも先に読み、感動していた。 

自分も素人ながらにも日記をもうかれこれ4年近くつけてきているだけに、思っていること、
考えているこを、綺麗に文章に落とす難しさは重々承知している。 

文字に落とせないということは、きちんと自分で整理して、理解して、咀嚼できていない
証拠だからである。 

06年W杯も、彼のコラムは健在であり、今大会も共感できる的確なコラムを展開されている。
頷きすぎてしまうほど、丁寧に色々な角度から観ており、そして客観性も保たれている。 

今年の日米戦の際にSFの記者会見場で久しぶりに再会を果たし、光栄にもお食事に
お誘いいただけたのに、タイトなスケジュールで伺うことが出来なかったことが今でも
悔やまれてます・・・。
本当に申し訳ありませんでした・・・。 

皆さん是非読んでみて下さい。お勧めです。 



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6月13日(火)−(2)
該当者なし

ブラジルは前評判ほどの圧倒的な強さを見せることは出来なかった。 

それは、逆に次に対戦するクロアチアも実力者であるというこを再認識させられた。 

個人的な印象としてはブラジルの中央の守備は強いが、両サイドは比較的緩い気がした。
両翼は攻撃が好きで、高齢ということもあるのだろうか。 

中央で球を取られると鋭いカウンターを受けるので、ここはサイドから攻撃をし、
空中戦でジーダに挑むということで。 

また怪物4人の個人技はやはり観ていて圧巻であったが、守備に関してはボランチに
任せてそれほど熱心ではない印象も受けた。 

ここまではやはり秀逸だったのはチェコでしょう。 

MVP該当者はなしです。

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自分自身、今日からアフター5、毎年恒例のUrban Soccer Leagueというサッカー大会が開幕しました!
マンハッタンには思いのほかサッカーが出来る人工芝の施設が多いのです。

   
マンハッタンの立体駐車場を改造して作られたサッカー場



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6月13日(火)
羨ましい

韓国は試合をきちんと観てないのでMVPは解りません。 

朝アパートを出るときにいつも寄る、韓国人オーナーのデリで日本の敗戦を同情された。
韓国の試合が間もなく始まる所で、レジをやっているオーナーの息子も興奮。 

結果、韓国快勝。 

MLSオフィスに居る韓国人インターン二人は大興奮でまた、僕は同情された。 

韓国、勝負強かったし、この4年間で着実に成長してます。 

次の日本の試合には本当に期待してます・・・。 

苦戦をするフランスを観て、ここまで数試合観て感じてきたことを改めて三つ。
幾ら技術があっても走り負けるとそれも活きない。相手を崩しきらなくてもドンドンシュートを
打たないと何も始まらない。守るときはプレッシャーをきちんとかけないと守れない。 

基本的なことですが・・・。



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6月12日(月)
どうして?

先ずは、アメリカ代表、MLSオフィスもアメリカらしくピザが注文され、皆大会議室に集合。
試合が始まるまでは皆意気揚々として、僕を見つけては「日本残念だったねぇ。どうしちゃったの?」
と次々に言ってくる。
「・・・。」

しかし、試合が始まると、アメリカ代表も前評判とは異なり、ボロボロ。と言うよりもチェコが
強すぎ!オランダとドイツが強いな、とここまで思ってましたが、チェコすごいですね・・・。

ロシツキーとネドベト。サイドのポボスキー。GKのチェク。皆が間断なく、流れるように動いて、
次から次へと選手が飛び出してくるし、球を拾うし。見ていて気持ち良かったし、選手たちも
きっと楽しいだろうなぁ、と思いました。

ただ、それでもオランダとドイツが上か?と思う理由は選手層の薄さですかね。

で、日本戦。

先ずは落ち着いて色々と考えたのですが、やはり解らないことだらけでした。

兎に角、不思議、不思議、不思議。Jリーグは世界的に観ても随分と整備されてきているリーグだし、
色々な代表チームと仕事柄帯同してきたけど、日本代表はその中でもとても恵まれたサポート体制を
敷いているチームの一つ。

それなのにどうして結果が伴わないのか、自問自答をいっぱいしているのですが、
どうしても答えが出てきません。

今日のオーストラリアのMVPはヒディング監督です。



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6月11日(日)
たけ

両親から本と絵葉書が届いた。 

「ほっこり生きよう」(著:河村武明) 

ある日著者は脳梗塞に倒れ、声と音を同時に失った。 
絶望の淵から、絵筆を取り路上でポストカードを販売し始めた。 

全ての作品に挿入される署名は「たけ」。 

本当に勇気と励ましをくれる本です。今の自分に必要な本と言葉でした。 
(http://hyougensya-take.com) 

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【W杯】 
ロッベンは独りよがりになりそうな傾向を見せつつ、やはり役者が違う。ファン・ボンメル、
そしてシュナイデルも良い!オランダに期待大です。 

メキシコは終始チームを我慢強く支えたマルケスか、あの芸術的な絶妙なタッチで2点目を
アシストし、自身で3点目も挙げたジーニャか。 

 
久々の晴れ



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6月10日(土)
【必見】だからサッカーが好きだ

ESPNのW杯コマーシャルです。
じーんと来ます。

その壱 

その弐 

その参 

イングランドの今日のMVPはジョー・コールで決まりでしょう。 

アルゼンチンは、ソリンかアジャラかな?



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6月9日(金)
爽快豪快

ドイツの開幕戦快勝。見ました。 
人事部より、アメリカ戦以外は業務時間内はさすがにTV観戦を自重するように、とのメールが流れる。 

でも皆ランチ時間を合わせて観戦。 

コスタリカが遅いのか、兎に角、ドイツの俊敏さと加速力に驚かされました。 

そして何よりも爽快豪快。 
ペナルティエリアの外からあそこまでバンバン打つ勢いは見ていて爽快以外の何物でもなかったです。 
最初のラームのゴールも、フリンクスの4点目も。 

綺麗に繋いでも最後にシュートにいけないよりも、がんがんあーやって外から打ち込む勢いが
見ていて最高に気持ちよかったし、得点に繋がったと思う。日本代表にも是非見習って欲しいものです。 

そしてドイツは兎に角連動した動きが滑らかで、よく走る。走力の差がそのまま試合結果に反映されたと思う。 

そしてこの試合は何といってもシュバインシュタイガーに限りますね。もう僕の目は彼に釘付け。
デカクて、柔らかくて。 

見ていて爽快な試合でした。



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6月7日(水)
いよいよ

W杯開幕まで数日。 

MLSオフィスからも続々とスタッフが公(私)任命を携え、ドイツに向けて出発していく。 

・・・いいなぁ。 

こういうのは、お偉いさんか、ずるい人しか行けないものでる(笑)。
自分もいつかもっと偉くならねば! 

でも、大会中、オフィスで公にTV観戦が出来るだけでも贅沢なこと。 

NYも梅雨?と感じる雨季。早くこの雨がからっとあがらないものかな?
でもその時には酷暑の夏なんだろうな・・・。 

そういえば、NYの日系人向けローカル紙「ジャピオン」に「MLSが見た日本代表の予想」
という特集で取材されました。今週号に掲載されていますので、是非ご覧になって下さい。

 
雨、雨



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6月5日(月)
Mr. Children

自分はミスチルの大ファンです。 

UMASS留学時代に聞いていた彼らの当時の新曲は「HERO」で繰り返し繰り返し、
大自然に囲まれた田舎町でそれを聞きながら勉強をしていました。 

当時アメリカに持参をしていた彼らのCDは今でも好きで、その中でも最も好きなのは
「星になれたら」です。今でもNYで日本人の仲間とカラオケに行くと必ず唄います。 

しかし、それ以降の彼らの曲は聞いたことも名前も知りませんでした。iTunesが英語版で
日本の曲がDL出来ないし。 

しかし、今晩涼しい風が吹く夜、ネットで検索をしていたら色々と出てきました。
「くるみ」とか。へぇこんな新曲出してたんだ、と。暫く聞き入りました。深く染みました。 

このバンドの曲はやはり好きです。 



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6月4日(日)
選ばれし者

晴れ舞台を前に怪我などで、その舞台に上がれない心境を皆考えたことがあるだろうか。

今回のW杯にしても然り。田中誠(日本)、エジミウソン(ブラジル)、デル・オルノ(スペイン)、
シュミツェル(チェコ)などなど。

選ばれし者はそれを裏付ける地道な努力というものに裏打ちされているが、しかし、
その結果は舞台の上でしか見てもらえない。この地道な努力は人様に見せるものでもないし、
ごく限られたそのアスリートを支えている周囲の者しか、その証人となりえない。

それ故、舞台が大きければ大きいほど、それを負傷などで逃したときの悔しさは計り知れないと思うし、
察しきれない。

以前、この日記で紹介をしたプロアスリートにアメリカでなった知己を紹介した。歴史的なデビュー戦に
向けて、人知れず日々努力をしてきた。しかし、試合当日、出場をするほんの数時間前の、
本当に直前の、最終調整中に病院に担ぎ込まれるほどの不運の負傷に見舞われた・・・。
正直、知らせを聞いたとき僕は、晴れ舞台なんかどうでもよく、本人の安否が最も重要であった。

不幸中の幸い、容態は安定し、快方に向かっている。明日にも退院できるそうだ。

入院中、お見舞いに訪れる仲間の多さを見つつ、舞台でのデビューは先延ばしになったが、
ここまでの日々の努力を見ている人がこれだけ多く居ることは本人の人徳だし、心強いなぁと感じました。

落ち着いてきた所で、さぞかし無念かつ残念であっただろうと思い、話をすると、
勿論悔しさや無念さも当然のこととしてあるが、それよりも、冷静に今後のことをも分析している、
その先を見据えている姿勢に触れ、感服すると同時に、三浦カズ選手を思いだした。

フランスW杯メンバーからあれほど待ち焦がれていたのに落選をしたからこそ、
残念で無念なことには変わりないが、それがあったからこそ、今でも現役として魂を持って進めると。

本人も病院のベッドにて、今回の不慮の事故を通して感じた競技への愛情の再確認や、
今回の出来事は将来への布石だ、などと話てくれた。兎角、本人の無念さとか、
残念さだけに目が行きがちだが、それは冒頭で述べた通り、簡単には推し量れない深さを持つ、
表層部分でしかなく、選ばれし者はそんな柔ではないんだな、とベッドに横になりながらも
次を見据えている本人を目の当たりにして、その強さを感じました。

とにかく今は、怪我の一日も早い回復を祈ると共に、可能な範囲でのリーグ戦中の再帰・デビューを
心の底から応援して行くつもりですし、応援したいと強く改めて感じました。
一日も早い回復と復帰を共に祈っていただければ幸いです。



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6月2日(金)
雨が降るとNYは麻痺する

昨晩はバケツをひっくり返したような土砂降り。今日は夕方より強い雨がマンハッタンを襲った。 

会社を出たときはまだ雨も降っておらず、帰りにNBAオフィスを訪れ、友人から受取る物を
受取ってから地下鉄に向かった(Sさん本当にありがとうございました)。 

途中からぱらぱら大粒の雨が降り出し、小走りに駅に到着、急いで階段を駆け下りたら・・・
床が浸水している。そこまですごい雨だったかなぁ、と思いつつも周りを見ると、騒然としているし、
異様に混んでいる。しかも人の波が逆流している。 

しまった・・・。NYの地下鉄は雨に弱いんだった!と気がついたときには遅く、
自分が使用する地下鉄は浸水のために運行休止中。急いで地上に戻るものの、既に皆タクシーに
殺到しているし、おかげで道も大渋滞。 

雨も強くなっており、傘を持っていない。蒸し暑さだけがイライラ感を強めるように首筋に・・・。
兎に角、雨は降っている、タクシーは拾えそうにない、地下鉄は止まっている。どうしよもないので、
近くにあったバーニーズNYで時間を潰すことに。 

エアコンも効いていて、1時間半ほど色々と観て回りました。汗も引いてきて、シャツも髪も乾き、
お店も閉店の様相を呈してきたので、そろそろ良いかな、と再びすっかり暗くなった外へ。 

雨は相変わらず強く降っており、再び急いで地下鉄へ。すると未だ運行停止中。辛うじて近所ではないが、
クィーンズに渡る電車は徐行運転をしているということで、埃がもうもうと舞い、蒸し風呂のような
ホームで待つことに。兎に角マンハッタン島から出ないことにはどうしようもない。 

暫くするとその電車がのろのろとホームに入ってきた。わんさかホームにいる人たちは我先に、
とエアコンの効く車内に流れ込む。さぁ、何とか帰れるぞ、と思うのも束の間、
電車がうんともすんとも言わない。状況説明のアナウンスもない。 

でも誰もあのホームに戻りたくないからどんどん後から乗ってきても降りない。しまいには具合を
悪くした乗客の一人が嘔吐してしまう始末・・・(救急隊員は来ました)。 

30分ほど経過した後に何故か、係員同士の会話が車内放送に漏れる。 
「管制室。こちら地下鉄だが、この電車も休止にするのか?それとも発車するのか?
どうなってるんだ?早く指示しろ!」 
どよめく車内の乗客たち。 

「すまん。発車して下さい」 
・・・ 

家から徒歩で20分ほどの駅で降り、土砂降りの中トボトボと歩いて帰りました。
オフィスを出て実に3時間後の帰宅。 

ここで思うのだが、NYの地下鉄は非常に危険だと思う。 

■この程度の雨で地下鉄があそこまで麻痺することはものすごい恐怖だと言うこと。
テロとか災害で簡単に地下鉄が麻痺し、マンハッタンは簡単に一網打尽ではないだろうか・・・。 

■高い税金を取っている癖に、異臭を放ち、埃が舞い、衛星上問題がありそうな程の汚いホームに電車、
そしてずさんなオペレーションは、大きな問題だと思う。 

兎に角大変な帰宅騒動でしたが、実は密かにバーニーズで以前から欲しかったこげ茶色の革靴が
大幅に値下げをしており、買ってしまっていたので、それで自分を労わってます。



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6月1日(木)
練習通り

蒸し暑い午前中に外出をしたり。激しい雷雨の夜、雨が落ちる寸前に帰宅できたなど。
すっかり夏のNY。

今日はメキシコ対オランダ代表の強化試合。

個人的にオランダファンということと、クライアントであるメキシコ代表の試合ということで、
オフィスで仕事の合間をぬって観戦しました。

結論から言って一押しのオランダが勝利を収めて嬉しかったです。

ただ、メキシコ代表の先制点−ボルゲッティがコーナーキックからフリーで難なくヘッドを
決めたように見えたが、その前にゴール前でメキシコ代表の選手がボルゲッティのマークに
故意に衝突をしています。

メキシコ代表USツアーでいつもメキシコ代表の練習も見ている、自分たちもそこに気がついて、
「お得意の小技が見事にはまったねぇ」と感心。

派手でもなければ、高度な技術を要するわけでもなく、スーパースターが必要なわけでもない
小技ですが、それで点が取れる。

地味でありながらも普段からの練習がこうして結果に繋がるのは大事だなぁ、
と思いながら自分の好きな2チームの試合を堪能しました。


 


         Copyright © 2002 Takehiko Nakamura.
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